恋の駆け引きはいつだって刺激的【完結】
と。
携帯が振動する音だけが聞こえた。
私の携帯電話は自分の部屋で充電中だ。とすると千秋さんの携帯だ。
電話かと思って、私はもぞもぞとベッドの上から起きてあたりを見渡す。
ベッドのサイドテーブルにそれは置いてあった。
電話かと思ったが、私が手にする頃にはそれは振動が止まっていた。
別に覗くつもりなど全くなかった。
ただ、画面に映る文字と着信の履歴に私は思わず息を止めてそれをまじまじと見てしまった。
”好きです”
「…へ?」
着信2件、メール1件
どちらも名前が”白川瑠璃子”となっていたからだ。
好きです、なんて普通送ってくるだろうか。どういう関係の人なんだろう。
見てはいけないものを見た気がして私はすぐにそれをもとの場所へ戻した。
そしてベッドへ潜り込み、混乱する頭で必死に考えた。
どういうことだろう。
まさか…―。
「浮気?!」
声を出してしまって慌てて口を手で押さえた。と、同時に寝室に千秋さんが入ってきた。
「桜子?寝たの?」
私はとっさに寝たふりをして目をきつく閉じる。
千秋さんは小さく息を吐いて、ベッドへ腰かけると携帯を手にした。
その反応が知りたくて薄っすら横目で確認するが彼が背を向けているせいでよくわからない。
そのままそれをもとの位置へ戻して、ベッドへ入ってくる。
携帯が振動する音だけが聞こえた。
私の携帯電話は自分の部屋で充電中だ。とすると千秋さんの携帯だ。
電話かと思って、私はもぞもぞとベッドの上から起きてあたりを見渡す。
ベッドのサイドテーブルにそれは置いてあった。
電話かと思ったが、私が手にする頃にはそれは振動が止まっていた。
別に覗くつもりなど全くなかった。
ただ、画面に映る文字と着信の履歴に私は思わず息を止めてそれをまじまじと見てしまった。
”好きです”
「…へ?」
着信2件、メール1件
どちらも名前が”白川瑠璃子”となっていたからだ。
好きです、なんて普通送ってくるだろうか。どういう関係の人なんだろう。
見てはいけないものを見た気がして私はすぐにそれをもとの場所へ戻した。
そしてベッドへ潜り込み、混乱する頭で必死に考えた。
どういうことだろう。
まさか…―。
「浮気?!」
声を出してしまって慌てて口を手で押さえた。と、同時に寝室に千秋さんが入ってきた。
「桜子?寝たの?」
私はとっさに寝たふりをして目をきつく閉じる。
千秋さんは小さく息を吐いて、ベッドへ腰かけると携帯を手にした。
その反応が知りたくて薄っすら横目で確認するが彼が背を向けているせいでよくわからない。
そのままそれをもとの位置へ戻して、ベッドへ入ってくる。