恋の駆け引きはいつだって刺激的【完結】
雪乃さんがソファに腰を下ろして私はすぐにハーブティーを入れた。以前家に訪ねてきた際、コーヒーは体を冷やすから飲まないと言っていたから。
雪乃さんはコートを脱いで、大き目の花柄のピアスを揺らしながら辺りを見渡す。
黒いセーターを着ていたが暗い色に負けない顔だちをしていて羨ましいなと思ってしまう。
ハーブティーをテーブルに運ぶと
「ありがとうございます」
とお礼を言ってそれに口をつける。
また文句を言われないかヒヤヒヤしたけど、美味しいですと言って笑ってくれた。
…前よりも穏やかになった気がする。気のせいかもしれないけど。
雪乃さんは一息ついて、すぐに私に目線を合わせ口火を切る。
「実は、今日はこれを見せたくて」
「はい」
そう言って黒いエルメスの鞄からあるものを出した。
それは写真だった。
一瞬何の写真かわからなかったけどすぐに理解した。
と、同時に全身に鳥肌が立って思考が停止する。
「これは、夏希君と…桜子さん、ですよね」
慎重にそう言った彼女は口角を上げた。
雪乃さんはコートを脱いで、大き目の花柄のピアスを揺らしながら辺りを見渡す。
黒いセーターを着ていたが暗い色に負けない顔だちをしていて羨ましいなと思ってしまう。
ハーブティーをテーブルに運ぶと
「ありがとうございます」
とお礼を言ってそれに口をつける。
また文句を言われないかヒヤヒヤしたけど、美味しいですと言って笑ってくれた。
…前よりも穏やかになった気がする。気のせいかもしれないけど。
雪乃さんは一息ついて、すぐに私に目線を合わせ口火を切る。
「実は、今日はこれを見せたくて」
「はい」
そう言って黒いエルメスの鞄からあるものを出した。
それは写真だった。
一瞬何の写真かわからなかったけどすぐに理解した。
と、同時に全身に鳥肌が立って思考が停止する。
「これは、夏希君と…桜子さん、ですよね」
慎重にそう言った彼女は口角を上げた。