恋の駆け引きはいつだって刺激的【完結】
「今日ここへ来ることは千秋には話していないわ」
「…はい」
「で?どうして元気がないの?千秋はおそらくあなたから言ってくるのを待っている感じだったけど。でもずっとこのままじゃあの子も強引にでも聞き出そうとするだろうけど」
「…それは、」
「あなたらしくないわね。もしかして…契約結婚のことで悩んでいるの?」
「えっ!!!」
お義母さんの言葉に思わず立ち上がってしまう私は本当に動揺していたのだろう。
訳がわからずにどうして?!と叫んでいた。
どうしてお義母さんが知っているのだろう。千秋さんが言うわけないし、そもそも知っていたら反対するはずだ。
どうして…。
「何よ、急に叫ばないで頂戴。早く座って」
お義母さんが不機嫌になってそういうので私ははいと言ってとりあえず腰を下ろす。
お義母さんはどういうわけか知っている。
「あの…どうしてそれを…」
「どうしてって言われても、知ってるわよ。当たり前でしょう、あなたのことを調べる際、どういう出会いをしたのかまで隈なく調べました。出会って数日で同居、そして結婚なんて何か理由があると普通考えるでしょう?」
「…え、じゃあ、この間お会いした時から…知っていたのでしょうか?」
当たり前じゃない、と言ってふんと鼻を鳴らすお義母さんに私は「うぅ…」と泣いてしまっていた。
「何泣いてるのよ」
「だって…千秋さんと離れる選択をしないといけないと思って…」
泣きじゃくる私にお義母さんはそっとハンカチを差し出す。
でも今日はハンカチくらい持ち歩きなさいとも言われなかった。
そしてお義母さんがどうして悩んでいたのかを何度も訊くから正直に話した。
雪乃さんの件や、夏希君のことも。
契約結婚についても、だ。
「…はい」
「で?どうして元気がないの?千秋はおそらくあなたから言ってくるのを待っている感じだったけど。でもずっとこのままじゃあの子も強引にでも聞き出そうとするだろうけど」
「…それは、」
「あなたらしくないわね。もしかして…契約結婚のことで悩んでいるの?」
「えっ!!!」
お義母さんの言葉に思わず立ち上がってしまう私は本当に動揺していたのだろう。
訳がわからずにどうして?!と叫んでいた。
どうしてお義母さんが知っているのだろう。千秋さんが言うわけないし、そもそも知っていたら反対するはずだ。
どうして…。
「何よ、急に叫ばないで頂戴。早く座って」
お義母さんが不機嫌になってそういうので私ははいと言ってとりあえず腰を下ろす。
お義母さんはどういうわけか知っている。
「あの…どうしてそれを…」
「どうしてって言われても、知ってるわよ。当たり前でしょう、あなたのことを調べる際、どういう出会いをしたのかまで隈なく調べました。出会って数日で同居、そして結婚なんて何か理由があると普通考えるでしょう?」
「…え、じゃあ、この間お会いした時から…知っていたのでしょうか?」
当たり前じゃない、と言ってふんと鼻を鳴らすお義母さんに私は「うぅ…」と泣いてしまっていた。
「何泣いてるのよ」
「だって…千秋さんと離れる選択をしないといけないと思って…」
泣きじゃくる私にお義母さんはそっとハンカチを差し出す。
でも今日はハンカチくらい持ち歩きなさいとも言われなかった。
そしてお義母さんがどうして悩んでいたのかを何度も訊くから正直に話した。
雪乃さんの件や、夏希君のことも。
契約結婚についても、だ。