恋の駆け引きはいつだって刺激的【完結】
「意味わかってる?これ、プロポーズだよ」
「わかってます!本物の夫婦になれたってことですよね」
「もちろん。君が嫌だって言っても離さない」
千秋さんに力いっぱい抱き着いて、そしてそのまま目を閉じる。
あまりの嬉しさに婚約指輪を受け取るのを忘れて、千秋さんに抱き着いたまま動かない。
契約結婚から始まったのに、今ようやく本当の夫婦になれた。
私も千秋さんを愛しているし、彼もそうだと言ってくれた。
こんなに幸せでいいのだろうかと思うほどに、私の胸は幸せの感情で一杯で満たさせる。
「受け取ってくれる?」
「はい!もちろんです!でもさすがに日常ではつけられないので…大切に保管します」
「そっか。じゃあ、結婚指輪も買いに行こう。母親にその件でちょっと連絡とってたから」
なるほど。お義母さんが千秋さんと連絡を取っていたと話していたのはこのことだったのか。その際に私の様子がおかしいことを彼は伝えていたのだろう。
既に結婚しているのに、婚約指輪をくれる彼に”本物の夫婦”に拘っていることを間接的に伝えてくるのも嬉しいし、ちゃんと言葉で伝えてくれるのも彼らしい。
「じゃあ、今日が結婚記念日ってことになるのかな」
「んー、そうですね?でも籍をいれた日、覚えてます?」
「覚えてるよ。桜子の方が忘れてるんじゃないの」
「…今日からが私たちの門出ですよ!」
そういうとそうだね、と言って私を愛おしそうに見つめる。
「あ。で、どうして様子が変だったの?詳しく聞かせてもらいたい」
「あー、それは…」
もちろん彼にはすべてお話した。
雪乃さんに怒り心頭の千秋さんをなだめるのではなく、私も便乗して二人で怒り爆発だったことは後から思い出すと笑ってしまうけど、
本物の夫婦になったんだ。
喜怒哀楽を共有する相手がいて、そうしたいと思える相手が目の前にいる。
それは本当に幸せなことだ。
そして、
これからがスタートであり、今後の未来を作っていく。
「桜子、愛してるよ」
「私もです」
「わかってます!本物の夫婦になれたってことですよね」
「もちろん。君が嫌だって言っても離さない」
千秋さんに力いっぱい抱き着いて、そしてそのまま目を閉じる。
あまりの嬉しさに婚約指輪を受け取るのを忘れて、千秋さんに抱き着いたまま動かない。
契約結婚から始まったのに、今ようやく本当の夫婦になれた。
私も千秋さんを愛しているし、彼もそうだと言ってくれた。
こんなに幸せでいいのだろうかと思うほどに、私の胸は幸せの感情で一杯で満たさせる。
「受け取ってくれる?」
「はい!もちろんです!でもさすがに日常ではつけられないので…大切に保管します」
「そっか。じゃあ、結婚指輪も買いに行こう。母親にその件でちょっと連絡とってたから」
なるほど。お義母さんが千秋さんと連絡を取っていたと話していたのはこのことだったのか。その際に私の様子がおかしいことを彼は伝えていたのだろう。
既に結婚しているのに、婚約指輪をくれる彼に”本物の夫婦”に拘っていることを間接的に伝えてくるのも嬉しいし、ちゃんと言葉で伝えてくれるのも彼らしい。
「じゃあ、今日が結婚記念日ってことになるのかな」
「んー、そうですね?でも籍をいれた日、覚えてます?」
「覚えてるよ。桜子の方が忘れてるんじゃないの」
「…今日からが私たちの門出ですよ!」
そういうとそうだね、と言って私を愛おしそうに見つめる。
「あ。で、どうして様子が変だったの?詳しく聞かせてもらいたい」
「あー、それは…」
もちろん彼にはすべてお話した。
雪乃さんに怒り心頭の千秋さんをなだめるのではなく、私も便乗して二人で怒り爆発だったことは後から思い出すと笑ってしまうけど、
本物の夫婦になったんだ。
喜怒哀楽を共有する相手がいて、そうしたいと思える相手が目の前にいる。
それは本当に幸せなことだ。
そして、
これからがスタートであり、今後の未来を作っていく。
「桜子、愛してるよ」
「私もです」