恋の駆け引きはいつだって刺激的【完結】
桜子と一緒にいると本当にただの日常でも楽しくてしょうがない。

常に明るくて真っ直ぐな彼女は誰からも愛されている。
俺の親がまさか桜子を認めるとは思っていなかったが、認めるどころか仲良くなっているから驚きだ。


「桜子、眠いの?寝よう」
「あ、はい…」

桜子の面白くてかわいいところはたくさんあるけど、最近は彼女の寝言を聞くのが俺の楽しみの一つだ。

眠そうに瞼を半開きにしながら俺に手を引かれ寝室へ連れていかれる桜子は今すぐにでも眠ってしまいそうだ。
大きめのパジャマに身を包み、よたよたと歩く姿は子供のようでかわいらしい。

本当は毎日抱きたいけど、彼女の眠りがはやすぎるせいで事前に言っておかないとすぐに寝てしまう。
今日は疲れているようだったから仕方がなく彼女の睡眠を優先する。


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