恋の駆け引きはいつだって刺激的【完結】
葉月が上品にショートケーキをフォークで切り分けてそれを口に含みそのたびにとろんと目を細める。
「じゃあ、桜子は…逞しいシンデレラね!」
「そうかな~そんなふうには思わないけど」
「来月の結婚式楽しみにしてるね」
彼女のチャームポイントのえくぼを作りそう言った。
来月、結婚式がある。
本来、朝宮家の結婚式となれば盛大に行うのが理想だが、私には親戚もおらず親も不在、呼べる人がいないから
千秋さんの提案で家族と本当に親しい友人だけの参加になった。
なんだか申し訳ない気がするし、そこまでして結婚式をしなくてもいいのにと言ったが千秋さんの方がどうしても挙げたいらしく彼の希望通りに式を挙げることになった。
「いい旦那さんでほっとしたよ~結婚式楽しみだなぁ」
「ありがとう。思い返すと葉月とか本当にいろんな人に助けられたなって」
「そうかな?それは桜子がいい子だったからだよ」
「え?」
「逞しくて真っ直ぐな桜子だからみんなが手を差し伸べたくなる」
そう言って遠い目を向ける葉月は昔を思い出しているようで若干目尻に涙が浮かんでいるのを見て私まで目頭が熱くなってきた。
「じゃあ、桜子は…逞しいシンデレラね!」
「そうかな~そんなふうには思わないけど」
「来月の結婚式楽しみにしてるね」
彼女のチャームポイントのえくぼを作りそう言った。
来月、結婚式がある。
本来、朝宮家の結婚式となれば盛大に行うのが理想だが、私には親戚もおらず親も不在、呼べる人がいないから
千秋さんの提案で家族と本当に親しい友人だけの参加になった。
なんだか申し訳ない気がするし、そこまでして結婚式をしなくてもいいのにと言ったが千秋さんの方がどうしても挙げたいらしく彼の希望通りに式を挙げることになった。
「いい旦那さんでほっとしたよ~結婚式楽しみだなぁ」
「ありがとう。思い返すと葉月とか本当にいろんな人に助けられたなって」
「そうかな?それは桜子がいい子だったからだよ」
「え?」
「逞しくて真っ直ぐな桜子だからみんなが手を差し伸べたくなる」
そう言って遠い目を向ける葉月は昔を思い出しているようで若干目尻に涙が浮かんでいるのを見て私まで目頭が熱くなってきた。