恋の駆け引きはいつだって刺激的【完結】
私は邪魔かなと思ったけど、ソファに腰かけて紅茶を一緒に飲んだ。
…似てないけど似ているような、…まぁどちらもイケメンであることは確かである。
そう思いながら視線を感じてティーカップを口につけたままふと顔を上げると

「…」

夏希君と目が合った。
私は目をぱちくりさせながら首を傾げた。

「どうかした?」
「…いや、別に。あ、そうだ。なんで結婚することにしたの?」

夏希君はすぐに私から視線を逸らして朝宮さんに聞く。

朝宮さんは、私との出会いをだいたい事実通りに話した。
高級クラブで働いていてそこから知り合ったことを主に伝える。

ただ、契約結婚については触れなかった。
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