恋の駆け引きはいつだって刺激的【完結】
…そっか、確か誓約書にも他言しないって書いてあったな。
親や兄弟にもってことか。
あ!葉月に話しちゃってる…まぁ彼女なら口も堅いし問題はないだろう。
…夫婦とはいえ周りからは愛し合っている夫婦っていうことにしないとダメなんだっていうことか。
チラッと隣の朝宮さんを見た。
表情を崩さずサラサラと嘘を話していてやっぱり苦手な気がする。
「紅茶おいしいね」
「はい!とても」
「変じゃね?」
「…ん?何が?」
「だって兄貴は一人だけを選ぶなんて絶対にないし」
「…」
ドキッとした、夏希君は弟で多分誰よりも朝宮さんのことを知っている。
つまり彼が結婚不適合者であるということは誰よりもわかっているわけで…
「そんなことないよ?桜子の雑草みたいなたくましいところ、可愛いでしょ?」
「っ」
そういって不意に肩を引き寄せられた。
瞬間、ビクッと肩が大きく揺れて無意識に眉間に皺を寄せて目を閉じていた。
親や兄弟にもってことか。
あ!葉月に話しちゃってる…まぁ彼女なら口も堅いし問題はないだろう。
…夫婦とはいえ周りからは愛し合っている夫婦っていうことにしないとダメなんだっていうことか。
チラッと隣の朝宮さんを見た。
表情を崩さずサラサラと嘘を話していてやっぱり苦手な気がする。
「紅茶おいしいね」
「はい!とても」
「変じゃね?」
「…ん?何が?」
「だって兄貴は一人だけを選ぶなんて絶対にないし」
「…」
ドキッとした、夏希君は弟で多分誰よりも朝宮さんのことを知っている。
つまり彼が結婚不適合者であるということは誰よりもわかっているわけで…
「そんなことないよ?桜子の雑草みたいなたくましいところ、可愛いでしょ?」
「っ」
そういって不意に肩を引き寄せられた。
瞬間、ビクッと肩が大きく揺れて無意識に眉間に皺を寄せて目を閉じていた。