恋の駆け引きはいつだって刺激的【完結】
そのまま夕食の買い物を済ませて私は家の掃除をした。
広すぎる家の掃除は掃除機をかけるだけでも大変だった。

「…ふぅ」

休憩しながら家事をしていると、急にインターホンが鳴った。
インターホン画面で確認すると知らない女性だった。

「…はい」
「〇〇です…」

インターホン越しだからなのか、女性の声が小さいのか名前が聞こえない。
女性だしいいかと思って私はオートロックを解除した。
数分後、インターホンが鳴って私はそっとドアを開けた。

「どちら様でしょうか…」
「はじめまして。千秋さんがご結婚されたとお聞きしまして」
「…は、はぁ、」

そこには、緩くパーマがかかった長い髪を揺らしながらにっこり微笑むとてもきれいな女性が立っていた。薄ピンク色のシフォンスカートに白いブラウスは清楚のイメージをより際立たせていた。
千秋さんの名前が出たからおそらく千秋さんと何らかの関係があった人なのだろうけど。

私はとりあえず彼女を家に通した。


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