恋の駆け引きはいつだって刺激的【完結】
千秋さんのご両親へ挨拶は都合がつかないようで延期されていた。
私としては早く会いに行きたいのだけれど予定が合わないのなら仕方がない。
千秋さんは早く帰宅するときもあれば、日付が変わる時間に帰宅するときもあって本当に忙しそうだった。
私はというと、基本は家事をして千秋さんの帰りを待つという生活を続けていた。
「はぁー家が広すぎる」
ソファに座りお茶を飲みながら千秋さんが買ってくれたノートパソコンで雪乃さんが再度来た時に困らないような飲み物を検索していた。
…カフェインがよくないってことだよね。
ルイボスティーとかいいのでは?!
パソコン画面と睨めっこをしているとインターホンが鳴った。
もしやまた雪乃さんじゃないかと思って急いで画面を見ると
「…夏希君?!」
夏希君の姿が映っていた。