恋の駆け引きはいつだって刺激的【完結】
どんどん下がっていく唇は、私の下着の上を這う。

「ま、ま、待って!やだやだ、だってっ…」
「大丈夫、怖くなんかないよ」

軽く暴れる私の腰をしっかりと掴んだ状態で千秋さんの髪が太ももに触れる。

丁寧に、とても丁寧に、千秋さんは私を愛してくれた。

怖さが薄れて、自分の知らない快楽の沼へ落ちていった。
気持ちよくて、足の指先まで快感が響く。

いやらしい水音が自分の耳に響いて思わず耳を塞ぎたくなった。
いいのだろうか、このまま身を委ねても。

「ひゃっ…あ、ま、待って、ストップ、…」

急に全身に今までとは違う感覚が襲う。
気持ちいいという言葉じゃ表せないような、衝撃に近い感覚。
全身がびくついて、足が痙攣する。


「いっちゃったの?」
「わ、からない…」
「すっごい濡れてるよ。気持ちいい?」

私はもう頷くしかなかった。

「そろそろ入れていい?」
「…」
「もう俺も我慢できない」

全身が重い、もう指一つ動かせない。
何これ、これがセックス?

千秋さんが頬に軽くキスをした。

ぐっと腰を引かれて、

「優しくするから」

そう耳元で囁いた。今までで一番、低くて艶っぽい声だった。



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