恋の駆け引きはいつだって刺激的【完結】
目を覚ますと私は千秋さんの腕の中にいた。
…あ、昨日あんなにいやらしいことをしたのに、結局最後までしないでそのまま寝たんだ。
千秋さんの顔をじっと至近距離から見つめる。
端麗な顔立ちに思わず私は手を伸ばして彼の顔に触れてしまった。
「綺麗…」
私は寝ているとき変な顔じゃないだろうか、いや、多分相当下品な顔で寝ていると思う。
サラッと前髪が指を通り抜けて落ちていく。
と。
「そういうのは反則だよ」
「っ、お、起きてたんですか」
パッと瞼を開けると彼の髪に触れた手を掴まれた。
ひぃ、っと動物のような声を出してしまってそれに千秋さんはまた笑っていた。遮光カーテンから漏れる陽光がちょうど千秋さんと私の体を照らしていた。
「じゃあ、俺も寝てるときに桜子にキスでもしようかな」
「いやそれはやめてください」
「なんで?」
「嫌ですよ。無意識のうちにそんな、」
急に顔が近づいてきて小さなリップ音が響いた。軽いキスに肩を揺らす。
「無意識じゃなきゃいいんでしょ?」
「…」
千秋さんといると胸が高鳴る頻度が増えた気がする。
契約結婚なのに、まるで普通の夫婦のような距離感はくすぐったい。
…あ、昨日あんなにいやらしいことをしたのに、結局最後までしないでそのまま寝たんだ。
千秋さんの顔をじっと至近距離から見つめる。
端麗な顔立ちに思わず私は手を伸ばして彼の顔に触れてしまった。
「綺麗…」
私は寝ているとき変な顔じゃないだろうか、いや、多分相当下品な顔で寝ていると思う。
サラッと前髪が指を通り抜けて落ちていく。
と。
「そういうのは反則だよ」
「っ、お、起きてたんですか」
パッと瞼を開けると彼の髪に触れた手を掴まれた。
ひぃ、っと動物のような声を出してしまってそれに千秋さんはまた笑っていた。遮光カーテンから漏れる陽光がちょうど千秋さんと私の体を照らしていた。
「じゃあ、俺も寝てるときに桜子にキスでもしようかな」
「いやそれはやめてください」
「なんで?」
「嫌ですよ。無意識のうちにそんな、」
急に顔が近づいてきて小さなリップ音が響いた。軽いキスに肩を揺らす。
「無意識じゃなきゃいいんでしょ?」
「…」
千秋さんといると胸が高鳴る頻度が増えた気がする。
契約結婚なのに、まるで普通の夫婦のような距離感はくすぐったい。