ストロベリー・ゲーム
怜美と話すと、自分が少し調子に乗っている気がしてくる。
あたしが思っているようなことは怜美も思っていない。当然の事なのに、あたしには何かが引っかかってしまう。
なんでそう思うの?
別に後で何とかすればいいんじゃないの?
早く終わらせたいよ面倒なことなんて。
......なんて、言っても分からないかな?
たまに思うのは、時間の流れが違うのかもしれないってこと。
あたしの周りではスルスルと速く、川みたいに時間が流れていく。
でも怜美の周りでは、オルゴールが流れているみたい。あまりにもゆっくりで、あたしには、もどかしく感じる。
真広はよく分からない。その周りの空気が独特で掴めない。