ストロベリー・ゲーム

そして、


「なんだ......」


詰まっていた息を吐き出す。
ちゃんと友達がいた。そしていくつかは未読だったが、連絡も来ていた。女子の連絡先は少ない。少し、安心した。

まあ、今の時代だからチャットアプリ以外で電話番号の連絡先を持っている人も少ないか。......。あれ? でも、消したって言ってなかったっけ、真広。どういうこと? どうして消したんだろう?

安堵の息を吐くのも束の間、新たな疑問が浮かび上がる。
こうもすっきりしないものなのか。謎が多い人だ。アプリを閉じて電源を切り、スマホを元の場所に戻すと、二人を起こすことにした。

< 117 / 232 >

この作品をシェア

pagetop