ストロベリー・ゲーム
「真広のおじいちゃんとか知らないよ。あたしも、怜美もじゃないの? 巻き込まれたんじゃないかな、真広の身内の問題に」
藍子はこちらを向いて、隣にいる真広に問いかけた。
藍子......。
「......どういう意味?」
真広が訳が分からないと言った風に聞き返す。
「面識ないんでしょ? 三人とも。このゲームみたいなのの中で繋がりがあるのは、真広の家族だけじゃん」
「そりゃそうだけど。俺もよく分からないのに、俺のせいにすんのかよ」
「疑いたくはなるでしょ」
「俺、母親も父親ももう死んでるんだけど。身内の問題って何?」
「......」
流石にそれを聞いて、藍子は黙った。申し訳なく思ったのだろう。
またもや息がつまるような険悪な雰囲気になる。
藍子、言いすぎだよ。