ストロベリー・ゲーム

「……!!」


突如声のした方に振り向けば、ベッドに一人の老人が腰掛けていた。先程ドアの向こうにいた白髪の男性だった。

男性の体は私よりもずっと大きい。
ベッドも大きい。こんなに部屋、広かったっけ……あれ、なんだ、これ。体が……?


「ああでも、お嬢さんは幽閉の必要もないな。自分がやったことをちゃんと分かってるし、反省もしてる。だから幽閉の覚悟はできてたんだろう?」


……この人が、真広のおじいさんなのか。

直感でそう思った。声も、電話越しに何度か聞いたことがあったからすぐにピンときたんだ。真広のおじいさん。

……でも、この人は。
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