ストロベリー・ゲーム

俺は頭もキレる方だから、三人にしっかり反省させるための“ゲーム”もすぐに思いついた。部屋には苺を二つ用意しよう。

助かるのは二人だ。後の一人は犠牲になる。
でも三人ならきっと、大丈夫だ。真広が犠牲になるなんてことはないだろう。期待している。

あとは、真広の記憶を少し消そう。
俺の死を思い出して動揺しないように。少し、俺との思い出を無くそう。


大丈夫、お前のことは俺がちゃんと守るから。



さあ、そろそろ起きて。


「この部屋、どこなんだろう?」

「俺、なんか見覚えある気がするけど......」

「え、ホントに!? どこなの?」


ポケットに携帯が入っていることに気づいた。
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