ストロベリー・ゲーム

大丈夫。大丈夫大丈夫、大丈夫。

幽閉なんざ怖くない。
真広を優先させてここから出してあげたい。
私は私を犠牲にするだけだ。


なにも悪いことなんてない。これであと一人食べればゲームは終わるんだ。
藍子が食べてくれてよかったって思わなきゃ、どうにかなってしまいそう。

しばらく藍子と抱き合っていた。
泣き止んで落ち着いたら、今日は一旦休もうということになった。真広の提案だった。

真広のスマホで時間を確認したら、夜の七時を過ぎていた。


真広は私と藍子にベッドで寝るように言った。自分は床で寝ると言った。
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