闇に咲く華
第3章 一日千秋の華
「海ー!」
海に向かって走っている女。
うん。
満里奈さん?
はっちゃけ過ぎですさ。
「莉依ー!椿ー!早く早く!」
「満里奈さん、興奮しすぎると…あらま。」
満里奈はこけてびしょびしょ。
さて、私たちは今、満里奈の別荘に来ています。
海の見える丘の上。
開いた口が塞がりません。
翔ちゃんたちと、川城の龍也さんたちも一緒のお泊まり会。
…いや、合宿か?
男男男男男男…。
見渡す限り男…。
乾いた笑いしか出てこない。
何故こうなったかというと…。
殺気を感じるようになって護衛がついて…。
息抜きしないと!って計画した満里奈。
でも、そんなときに3人になるのは…と翔ちゃんはNGを出そうとしたとき、一緒にいた龍也さんが、別荘で仕事すりゃーいいじゃんって言ったらしく…。
断れなくなったらしい。
…まぁ、あれから変わりなく殺気はあるものの、手を出してくる族もいなくて平和に過ごせている。
怖いくらいに。
良しとしていいのかな?