闇に咲く華
「…莉依?」
「莉依さん…?」
心配そうな2人の声にハッとする。
やだなぁ、変な汗が流れる。
「ごめんね、何でもない!疲れたのかな?」
心配掛けまいと動こうとした時、足に何かが当たったことに気がつく。
足元を見ると、アクセサリーが転がっていた。
それは、いつかの黒龍が持っていたアクセサリー。
「莉依それって…。」
「この前のですわ。何故ここに?」
「わからない。何でコレが…。」
満里奈が清宮さんに言う?と聞いてきたが、私は被害は今のところないから、言わないと伝える。
変な胸騒ぎが…。
さっきから変な汗が止まらない。
「とりあえず、莉依は1人にならないこと。」
「えぇ、何処にも行かないようにですわ!」
2人の言葉に頷くと、額の汗を拭き、会計を済ませ、皆のもとに戻った。