闇に咲く華
第4章 百年大計の華
海から戻り、3人でゆっくり部屋で女子会をしていると、携帯が鳴っていることに気が付く。
発信者を見ると、姫野大和。
「げ…。」
「どうしました?」
私の野太い声に、椿が返す。
我ながらものすごい声だと思います。
恥ずかしい…。
「大和から電話。」
「出ないんですか?」
「大事な話じゃないのー?」
大和くんって、滅多に電話してこないじゃん?と満里奈はスルメを口にしながら言う。
…スルメかい。
2人は、電話でなよーと言い、気にせず女子会を進めていた。
仕方がなくベランダに出て、電話に出る。
はいと電話に出ると、電話の向こうの大和はイライラしながら話し出した。
『おいお前、早く出ろよ。』
「は?出たから良いでしょうよ。」
何なんだこいつは。
『お前が電話するって言ったのに、全く電話してこねーから、痺れきらして電話したんだよ!』
あ…。
そうでした。
完全に忘れてましたさ。