お姫様は恋してる?
部屋で電話するだろう一叶を見送るとパソコンに向かっている一誠さんに声をかけた。
「一叶が秀介に電話するみたいだから、切った方がいいわよ。」
どうせ秀介と今日の追跡報告会をしていたんだろう。
一誠さんが「じゃ、また。」と言ってソファーから立ち上がった。
「秀介はいつ戻るのかしら?それまで娘の尾行するつもり?」
「このままだと、たぶん早くても、さ来年の今頃だろうな。」
「まだまる2年あるじゃない。」
「ちょっとそっちは俺の方からも打診してみるよ。先に一叶と籍を入れたら、お義父さんも養子縁組して社長職を譲る準備に入りたいらしいから。」
「一叶と結婚前だって、譲ればいいのに。」
「その辺が一族企業の難しいとこだな。特に高階グループの中の一企業、高階商事の立ち位置ってとこか。いっその事、高階グループごと俺が買い取るってのも…」
「やめてよ。これ以上、手を広げたら一誠さんが忙し過ぎて帰って来ないじゃない。」
「それは嫌だな。」
私を後ろから抱きしめ、軽くリップ音をさせてキスをしてくる。
結婚してだいぶ経つけど、相変わらず私に甘いんだから。
「一叶が秀介に電話するみたいだから、切った方がいいわよ。」
どうせ秀介と今日の追跡報告会をしていたんだろう。
一誠さんが「じゃ、また。」と言ってソファーから立ち上がった。
「秀介はいつ戻るのかしら?それまで娘の尾行するつもり?」
「このままだと、たぶん早くても、さ来年の今頃だろうな。」
「まだまる2年あるじゃない。」
「ちょっとそっちは俺の方からも打診してみるよ。先に一叶と籍を入れたら、お義父さんも養子縁組して社長職を譲る準備に入りたいらしいから。」
「一叶と結婚前だって、譲ればいいのに。」
「その辺が一族企業の難しいとこだな。特に高階グループの中の一企業、高階商事の立ち位置ってとこか。いっその事、高階グループごと俺が買い取るってのも…」
「やめてよ。これ以上、手を広げたら一誠さんが忙し過ぎて帰って来ないじゃない。」
「それは嫌だな。」
私を後ろから抱きしめ、軽くリップ音をさせてキスをしてくる。
結婚してだいぶ経つけど、相変わらず私に甘いんだから。