お姫様は恋してる?
クラスメイトほぼ全員が入れるとなるとカラオケのパーティルームが、無難なんだろう。

28人でカラオケを歌うというよりジュースとポテトとお菓子でおしゃべりと言う感じの会になり、いつの間にか告白大会と化していた。

「笠松一叶さんっ、好きです。付き合ってください。」

クラスの中でもお調子者な横山君からいきなり告白された。

「ごめんなさい。彼氏います。」

「「えーっ。」」

「横、振られたぁ。」

「そう言えば笠松さんて、牧村の兄ちゃんと付き合っているんじゃなかったっけ。」

適当なことを言う人がいるので、そこは訂正しないと。

「それは唯ちゃんだよ。」

「じゃあその友達の大学生だ。いつだったか、校門のとこで待ってたよね。」

「その人は、友達なだけ。彼氏は別にいるよ。」

あかり姐さんが、そうフォローしてくれたら、みんな興味津々でこちらを見ている。

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