お姫様は恋してる?
玄関で待つこと5分。
秀介がさっき使ったパパの車を門の前に停めた。
「乗って。」
サッと車を降りて助手席のドアを開けてくれる。
「うん。」
ドアを閉めて運転席に乗り込むと秀介は、静かに車をスタートさせた。
20分ほど走り、小高い丘の上にある公園の駐車場に車が着くと助手席のドアを開けて私に手を差し伸べると展望台までの十数歩だけどエスコートしてくれた。
反対の手には、赤いバラの花束が…
「一叶、明日から俺は高階秀介になるんだ。」
「うん、ママから聞いた。」
「ったく。香子のやつ、先に言ったのかよ。とにかく一叶と結婚するためなら、俺はなんでもする。こんな重い俺で本当にいいんだな。」
「私の方が重いから大丈夫だよ。だって生まれた時からずっと秀介しか見てないんだから。」
「笠松一叶さん。これからも一生、俺の隣にいてください。30も上だから一叶を置いて先に逝くとは思うけど、最期の日まで一叶と一緒にいたいんだ。」
渡されたバラの花束は、重たいくらい。
「はい、よろしくお願いします。ところで何本あるの?」
「99本、理由は帰ってから調べてくれ。」
どことなく顔が赤いから、無理に聞くのはやめた。
しばらく夜景を見てから車に乗り、そのまま…
自宅に帰ったのだった。
秀介がさっき使ったパパの車を門の前に停めた。
「乗って。」
サッと車を降りて助手席のドアを開けてくれる。
「うん。」
ドアを閉めて運転席に乗り込むと秀介は、静かに車をスタートさせた。
20分ほど走り、小高い丘の上にある公園の駐車場に車が着くと助手席のドアを開けて私に手を差し伸べると展望台までの十数歩だけどエスコートしてくれた。
反対の手には、赤いバラの花束が…
「一叶、明日から俺は高階秀介になるんだ。」
「うん、ママから聞いた。」
「ったく。香子のやつ、先に言ったのかよ。とにかく一叶と結婚するためなら、俺はなんでもする。こんな重い俺で本当にいいんだな。」
「私の方が重いから大丈夫だよ。だって生まれた時からずっと秀介しか見てないんだから。」
「笠松一叶さん。これからも一生、俺の隣にいてください。30も上だから一叶を置いて先に逝くとは思うけど、最期の日まで一叶と一緒にいたいんだ。」
渡されたバラの花束は、重たいくらい。
「はい、よろしくお願いします。ところで何本あるの?」
「99本、理由は帰ってから調べてくれ。」
どことなく顔が赤いから、無理に聞くのはやめた。
しばらく夜景を見てから車に乗り、そのまま…
自宅に帰ったのだった。