お姫様は恋してる?
添い寝は何歳まで可能ですか、風呂は? 秀介
一叶が3歳になって少し経った11月30日に一貴が生まれた。
笠松の跡取りが生まれたと一誠の実家は大喜びしているらしい。
逆に高階は、一叶に婿を取って跡を継いでもらう気らしいと…
まだ3歳なのにレールを敷かれた一叶に少しでも自由でいさせてあげたくて暇さえあれば一叶を構うようになっていた。
今日もベビーベッドで眠る一貴を覗き込み、構いたくてほっぺたを指でツンツンしている一叶を見守る俺を見て、香子が笑っている。
「ただいま。」
夜9時過ぎに一誠が帰って来た。
「パパ、おかえりなさぁい。」
「一誠、おかえり。」
「なんで秀介がここに馴染んでいるんだよ。」
「なんとなく?」
「何、それ?」
「ご飯用意するから、一誠さんは手洗いうがいして来てね。
一叶と秀介さんはお手伝いよろしく。」
香子に言われて一叶がいい返事をする。
「はーいっ。」
パタパタと走る一叶を追いかける俺。
それを見守る一誠。
最近では、香子を見ても一叶の母親としか思わない俺は、この家族の何になるんだろう。
その答えを見つけたいような見つけたくないような…
笠松の跡取りが生まれたと一誠の実家は大喜びしているらしい。
逆に高階は、一叶に婿を取って跡を継いでもらう気らしいと…
まだ3歳なのにレールを敷かれた一叶に少しでも自由でいさせてあげたくて暇さえあれば一叶を構うようになっていた。
今日もベビーベッドで眠る一貴を覗き込み、構いたくてほっぺたを指でツンツンしている一叶を見守る俺を見て、香子が笑っている。
「ただいま。」
夜9時過ぎに一誠が帰って来た。
「パパ、おかえりなさぁい。」
「一誠、おかえり。」
「なんで秀介がここに馴染んでいるんだよ。」
「なんとなく?」
「何、それ?」
「ご飯用意するから、一誠さんは手洗いうがいして来てね。
一叶と秀介さんはお手伝いよろしく。」
香子に言われて一叶がいい返事をする。
「はーいっ。」
パタパタと走る一叶を追いかける俺。
それを見守る一誠。
最近では、香子を見ても一叶の母親としか思わない俺は、この家族の何になるんだろう。
その答えを見つけたいような見つけたくないような…