お姫様は恋してる?
ランドセルを背負った天使は、小悪魔かもしれない 秀介
「ただいまぁ。しゅーすけ、いる?」
ランドセルを背負ったまま、顔見知りになった総務課の女子社員に笑顔を振りまいているが、ここはお前の自宅でも母親の実家でもないぞ。
「一叶ちゃん、おかえりなさい。」
「梨花ちゃん、しゅーすけは?」
「課長は…あれ?さっきまでいたのよ。」
間一髪、会議室に飛び込んだのは目に入らなかったようだ。
小学5年生の相手をしている暇はないから、片付けなくてはいけない仕事を鍵をかけた会議室で一人黙々と片付けていく。
邪魔が入らないおかげで、サクサク片付いた書類を抱えて自席に戻ると俺の席で算数の宿題をやっている一叶と目が合った。
「おかえりなさい。私も宿題頑張ってやってたんだよ。」
「そっか。」
社長秘書から総務課長になり、高階家にあまり顔を出さなくなると毎日のように俺の仕事が終わるまで社長室か総務課にいる一叶にどうすりゃいいのか溜息しか出ない。
ってか、社長が甘いから悪いんだよな。
「一叶、急ぎの仕事は片付けたから、送るよ。」
ランドセルを背負ったまま、顔見知りになった総務課の女子社員に笑顔を振りまいているが、ここはお前の自宅でも母親の実家でもないぞ。
「一叶ちゃん、おかえりなさい。」
「梨花ちゃん、しゅーすけは?」
「課長は…あれ?さっきまでいたのよ。」
間一髪、会議室に飛び込んだのは目に入らなかったようだ。
小学5年生の相手をしている暇はないから、片付けなくてはいけない仕事を鍵をかけた会議室で一人黙々と片付けていく。
邪魔が入らないおかげで、サクサク片付いた書類を抱えて自席に戻ると俺の席で算数の宿題をやっている一叶と目が合った。
「おかえりなさい。私も宿題頑張ってやってたんだよ。」
「そっか。」
社長秘書から総務課長になり、高階家にあまり顔を出さなくなると毎日のように俺の仕事が終わるまで社長室か総務課にいる一叶にどうすりゃいいのか溜息しか出ない。
ってか、社長が甘いから悪いんだよな。
「一叶、急ぎの仕事は片付けたから、送るよ。」