お姫様は恋してる?
ナイショ?の一時帰国 秀介
一叶に彼氏ができたと聞いてすぐに帰りたかったが、なかなか調整がつかず、2月の中旬までイライラしながら、毎日、Skypeで香子から一叶の様子を聞いて過ごした。
「だから、カッコつけて捕まえておかない秀介が悪いんじゃない。」
香子は、呆れ顔でそれでも『今日の一叶』を事細かに教えてくれる。
「悪ぃな。香子。」
「ほーんとね。こんな面倒な人と結婚しなくて良かったわ。」
「一応、未来の息子候補なんだけど。」
「…そうだったわね。年上の…」
おい、こらっ。
そんな残念そうな目で俺を見るな。
「それで彼氏ってのは?」
「今泉義也。聖蘭大学の経済学部2年。調子はいいけど、一叶には合わないかな?」
「そ、それでどういう付き合いなんだ。」
「一応、ボーイ《《フレンド》》ね。唯ちゃんと啓太くんとダブルデートで、遊園地には行ったけど、まだキスはおろか手も繋がせないらしいわよ。
って、秀介。勝ったような顔しない。」
そうだった。
今の俺は、自分で一叶から離れたマイナスポジションだった。
「だから、カッコつけて捕まえておかない秀介が悪いんじゃない。」
香子は、呆れ顔でそれでも『今日の一叶』を事細かに教えてくれる。
「悪ぃな。香子。」
「ほーんとね。こんな面倒な人と結婚しなくて良かったわ。」
「一応、未来の息子候補なんだけど。」
「…そうだったわね。年上の…」
おい、こらっ。
そんな残念そうな目で俺を見るな。
「それで彼氏ってのは?」
「今泉義也。聖蘭大学の経済学部2年。調子はいいけど、一叶には合わないかな?」
「そ、それでどういう付き合いなんだ。」
「一応、ボーイ《《フレンド》》ね。唯ちゃんと啓太くんとダブルデートで、遊園地には行ったけど、まだキスはおろか手も繋がせないらしいわよ。
って、秀介。勝ったような顔しない。」
そうだった。
今の俺は、自分で一叶から離れたマイナスポジションだった。