お姫様は恋してる?
ふと我に帰り、トロンとした一叶の顔を見て自分が何をしたか気付き、慌てて離れた。
「ごめん…」
「秀介には、謝るようなことなの?」
「いや、そうじゃないけど。」
「私はちゃんとそういう対象に見てくれているって分かって嬉しかったよ。」
「だって俺は一叶より30も上で…」
「それ、お互いが好きなのに関係ある?」
一叶はヘタレな俺よりよほどしっかりしていた。
「なぁ、一叶は俺でいいのか。」
「「で」じゃなくて「が」なんだけど。」
「だって彼氏出来たんだろ。」
「友達だよ。向こうがどう思っていても私は友達だと思って付き合っているし、お友達からって言われた時に友達以上にはならないかもとは言ってあるし。
でも、ちゃんと断る。私は秀介がいいんだもん。それで、秀介の方は…」
「この2年一叶以外の女と仕事以外の話をしたのは香子ぐらいで、それも一叶のことで…」
「前は香水の匂いさせてたよね。」
浮気がバレたダンナのような気分だ。
「いや、それは…」
「本気の相手はいなかった?」
「もちろん俺は一叶が良くて…でもそんな事出来ないから…」
「これからは私がいるんだから浮気しちゃダメだぞ!」
人差し指を俺の鼻にトントンと当てながらそう言う一叶に完敗だと思った。
まぁ最近は、年のせいかそれほど性的欲求に苛まれることも無くなり、一叶以外は全く反応しないムスコを持っているが。
久しぶりに痛いほど元気なムスコをまだそれはムリだからと必死に宥める事にした。
ムスコは宥めたものの気持ちは抑えられず、一叶を抱きしめて告げていた。
「一叶、約束…と言うか勝手に俺が言い出した事だけど撤回したい。一叶が嫌じゃなければ高校卒業したら俺と結婚して欲しい。それまでは遠距離だけどマメに帰ってくるから待っていてくれるか。」
「えーっ、どうしよっかな。」
絶対、YESだと思っていた俺に一叶は、一誠そっくりな意地悪な笑みを寄越す。
そう言えばチョコケーキじゃなかったのも一叶の策略か?!
「ごめん…」
「秀介には、謝るようなことなの?」
「いや、そうじゃないけど。」
「私はちゃんとそういう対象に見てくれているって分かって嬉しかったよ。」
「だって俺は一叶より30も上で…」
「それ、お互いが好きなのに関係ある?」
一叶はヘタレな俺よりよほどしっかりしていた。
「なぁ、一叶は俺でいいのか。」
「「で」じゃなくて「が」なんだけど。」
「だって彼氏出来たんだろ。」
「友達だよ。向こうがどう思っていても私は友達だと思って付き合っているし、お友達からって言われた時に友達以上にはならないかもとは言ってあるし。
でも、ちゃんと断る。私は秀介がいいんだもん。それで、秀介の方は…」
「この2年一叶以外の女と仕事以外の話をしたのは香子ぐらいで、それも一叶のことで…」
「前は香水の匂いさせてたよね。」
浮気がバレたダンナのような気分だ。
「いや、それは…」
「本気の相手はいなかった?」
「もちろん俺は一叶が良くて…でもそんな事出来ないから…」
「これからは私がいるんだから浮気しちゃダメだぞ!」
人差し指を俺の鼻にトントンと当てながらそう言う一叶に完敗だと思った。
まぁ最近は、年のせいかそれほど性的欲求に苛まれることも無くなり、一叶以外は全く反応しないムスコを持っているが。
久しぶりに痛いほど元気なムスコをまだそれはムリだからと必死に宥める事にした。
ムスコは宥めたものの気持ちは抑えられず、一叶を抱きしめて告げていた。
「一叶、約束…と言うか勝手に俺が言い出した事だけど撤回したい。一叶が嫌じゃなければ高校卒業したら俺と結婚して欲しい。それまでは遠距離だけどマメに帰ってくるから待っていてくれるか。」
「えーっ、どうしよっかな。」
絶対、YESだと思っていた俺に一叶は、一誠そっくりな意地悪な笑みを寄越す。
そう言えばチョコケーキじゃなかったのも一叶の策略か?!