お姫様は恋してる?
親公認だし、いまは一叶の家に泊まっているから…と風呂の後、一叶の部屋に行く。

俺の泊まる部屋は一階の和室だが、寝る前に彼女の部屋に行ったっていいはずだ。

なんたってプロポーズして婚約者になったんだし…と自分でいいように解釈するくらいに浮かれている。

それに大事な話がある。

「一叶、いいか。」

ノックして部屋に入ると一叶は、モコモコのピンクのかわいいパジャマを着て、英語の宿題をやっていた。

「しゅ、秀介。何?」

「あのさ、大学生の…」

「今泉さんの事かな。」

「そう、そいつとは…これから会わないで欲しい。」

「お友達だよ。付き合わないって断っても友達グループとしては会う可能性はある。」

「でも付き合うって言われたんだよな。」

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