【完】この愛を、まだ運命だとは甘えたくない

「桃菜、誤解をしているようだけど…私達の結婚はそういうものじゃないの」

「え~?どういう事~? ん?てかまさか真凛ちゃん、伊織さんとまだヤッてないのぉ~?!」

「ッ!!!」

あっけらかんとそう言い放ち、私の様子に気が付いた桃菜はけらけらと笑い声を立て始めた。

「ええーマジでー?!寝室が別だと思ったから変だとは思ったけど。
へぇ、そうなんだあー。ふぅーん」

「う、うるさいよッ。 それより桃菜、ここは私のマンションじゃなくって伊織さんのマンションなの!
だからいつまでも好き勝手に居ていいってわけじゃないんだからね?さっさと仕事を見つけて新しいマンションも見つけてよッッ
伊織さんに変な事言わないでよ?!」

「ふふふ、仕事ならついさっき見つけたもぉ~ん?」

「へ?そうなの?」

「真凛ちゃん、またよろしくね~。
また真凛ちゃんと一緒で嬉しい~。桃菜、真凛ちゃんだ~い好き!」

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