【完】この愛を、まだ運命だとは甘えたくない
「そういう問題ではないわ。 それよりどうするのよ、借金。
私のお給料や貯金でなんか払いきれないんだからね?
それにおばあちゃんやおじいちゃんとの思い出のこの家を売るなんて絶対に許さないんだから!」
「真凛ちゃんならそう言うと思ったの。 そこでね、良いお話があるの。
私もおばあちゃんのホームなんて行くの久しぶりだから知らなかったんだけどね。
どうやらおばあちゃんの恋人がホームに来ているようなの」
「は、はぁ?!おばあちゃんに恋人?!
お母さんじゃないんだからまさかでしょう?!」
「もぉ~~…真凛ちゃんったら酷い…」
「それにおばあちゃんは痴呆でしょう?恋人なんかいるわけないのに嘘ばかりつかないでよ」
「嘘じゃないもん!」