We are...
「このCD?今日ゼミの友達に借りたんだ。聞いたことないって言ったら無理やり置いてってさ」
青年は片方の眉を歪めながら、私たちに向かって、今流行ってるモデル兼アーティスト歌手のCDをひらひらと持ち上げた。
「えーナナちゃん聞いたことなかったんですか?歌詞が切なくていいんですよー。顔もめちゃめちゃかわいいし、でもカッコイイもあって。」
明日香が顔の前に手を握り、口早に言った。
もう目からハートが飛んでしまってる。
「女の子から人気の歌手なんだね、みんなそう言って褒めるね。」
「ですよー。嫌いな子なんていないはず!」
「そうなんだ。」
青年が明日香に向かってニッコリ笑った。
―みんなってどんだけ女の子と話してるんだろ。
ふと、そんなこと思ってしまった。
大学生なんだし、女友達くらいいっぱいいるのは当たり前なのに、何でかそんなこと考えてしまう。
―私が異性と話せなすぎなのかな…
高校3年間女子高でのんびり過ごしてしまったからか、男の子と話しをすることに疎くなってしまった気がした。
明日香たちの会話が耳に入らないほど、腕を組んで一人で考え込んでいると、
「ねえ。キミは名前なんて言うの?」
突如、青年から話しかけられた。
「えっ……あ……」
急な事で声に詰まってしまった。
青年は片方の眉を歪めながら、私たちに向かって、今流行ってるモデル兼アーティスト歌手のCDをひらひらと持ち上げた。
「えーナナちゃん聞いたことなかったんですか?歌詞が切なくていいんですよー。顔もめちゃめちゃかわいいし、でもカッコイイもあって。」
明日香が顔の前に手を握り、口早に言った。
もう目からハートが飛んでしまってる。
「女の子から人気の歌手なんだね、みんなそう言って褒めるね。」
「ですよー。嫌いな子なんていないはず!」
「そうなんだ。」
青年が明日香に向かってニッコリ笑った。
―みんなってどんだけ女の子と話してるんだろ。
ふと、そんなこと思ってしまった。
大学生なんだし、女友達くらいいっぱいいるのは当たり前なのに、何でかそんなこと考えてしまう。
―私が異性と話せなすぎなのかな…
高校3年間女子高でのんびり過ごしてしまったからか、男の子と話しをすることに疎くなってしまった気がした。
明日香たちの会話が耳に入らないほど、腕を組んで一人で考え込んでいると、
「ねえ。キミは名前なんて言うの?」
突如、青年から話しかけられた。
「えっ……あ……」
急な事で声に詰まってしまった。