優秀な姉よりどんくさい私の方が好きだなんてありえません!
第26話 あなたが好きなのは誰?【水和子 視点】
五月の連休、尾鷹主催のガーデンパーティーに招待された。
芝生の上でお茶会をするという素敵な集まりで外には白いピアノ、白のテーブルクロスにチェア、食器も白で統一されていた。
私は紺色のウエストにベルトがあるタイプのロングワンピースを着て、ブランドのバッグとアクセサリーをつけた。
メイクはナチュラルメイクでおじ様やおば様が好きそうなしっかりめの女性という雰囲気を作りだした。
「水和子さん、いらっしゃい」
「おお、よく来てくれたね」
「お招きありがとうございます。おじ様、おば様」
「そんな他人行儀な挨拶はいいのよ。さあ、壱哉が待っているわ」
機嫌の悪い壱哉に手を焼いているのか、外は明るいのにその周りだけ、影が落ちたかのように暗く感じた。
挨拶しようにもピリピリした空気を感じ、誰も側に寄りつかない。
「壱哉」
名前を呼ぶと座ったまま、こちらを見た。
冷ややかな目に私でさえ、怯み、足を止めた。
「よくこれたな」
「よく来たなでしょ?婚約者に冷たいわね」
壱哉は私をにらみつけた。
芝生の上でお茶会をするという素敵な集まりで外には白いピアノ、白のテーブルクロスにチェア、食器も白で統一されていた。
私は紺色のウエストにベルトがあるタイプのロングワンピースを着て、ブランドのバッグとアクセサリーをつけた。
メイクはナチュラルメイクでおじ様やおば様が好きそうなしっかりめの女性という雰囲気を作りだした。
「水和子さん、いらっしゃい」
「おお、よく来てくれたね」
「お招きありがとうございます。おじ様、おば様」
「そんな他人行儀な挨拶はいいのよ。さあ、壱哉が待っているわ」
機嫌の悪い壱哉に手を焼いているのか、外は明るいのにその周りだけ、影が落ちたかのように暗く感じた。
挨拶しようにもピリピリした空気を感じ、誰も側に寄りつかない。
「壱哉」
名前を呼ぶと座ったまま、こちらを見た。
冷ややかな目に私でさえ、怯み、足を止めた。
「よくこれたな」
「よく来たなでしょ?婚約者に冷たいわね」
壱哉は私をにらみつけた。