優秀な姉よりどんくさい私の方が好きだなんてありえません!
第33話 友人の婚約者
頑張りますと言ったものの、まずは何をすればいいのか。
うーんと考えながら、書類を広報部まで持っていくと倉庫を手伝いに来てくれていた人達から手を振られて、私はぺこりと会釈した。
今、水和子お姉ちゃんは謹慎中らしく、姿がない。
居づらいだろうから、子会社に出向になるだろうと今日、壱哉さんから聞いた。
多分、今日の会議で色々決まったんだろう思う。
広報部に書類を置くと、資料室に向かった。
ファイルを一冊頼まれているので、それを取りに行くために鍵を渡されていた。
「えっと、ここね」
営業部の近くにある資料室の鍵を開けて中に入ると話し声が聞こえた。
「君から役員に頼んでくれよ。俺の賛成に回るようにね」
「頼むだけなら、いいけど」
「俺が社長になった方がいいだろう?あんな仕事ができない社長よりはな」
「そうね」
そんな会話が聞こえ、なんの悪だくみなの!?と思い、ばんっと勢いよくドアを開けると―――男女がキスしていた。
「えっ!?」
な、なに?
固まったまま、呆然としていると―――
「あー、まずい。見つかった」
うーんと考えながら、書類を広報部まで持っていくと倉庫を手伝いに来てくれていた人達から手を振られて、私はぺこりと会釈した。
今、水和子お姉ちゃんは謹慎中らしく、姿がない。
居づらいだろうから、子会社に出向になるだろうと今日、壱哉さんから聞いた。
多分、今日の会議で色々決まったんだろう思う。
広報部に書類を置くと、資料室に向かった。
ファイルを一冊頼まれているので、それを取りに行くために鍵を渡されていた。
「えっと、ここね」
営業部の近くにある資料室の鍵を開けて中に入ると話し声が聞こえた。
「君から役員に頼んでくれよ。俺の賛成に回るようにね」
「頼むだけなら、いいけど」
「俺が社長になった方がいいだろう?あんな仕事ができない社長よりはな」
「そうね」
そんな会話が聞こえ、なんの悪だくみなの!?と思い、ばんっと勢いよくドアを開けると―――男女がキスしていた。
「えっ!?」
な、なに?
固まったまま、呆然としていると―――
「あー、まずい。見つかった」