優秀な姉よりどんくさい私の方が好きだなんてありえません!
「私にそんな態度とっていいの!?」

「専務に失礼な態度は呑海さんよね」

「社長に取り入って復帰なんて図々しい」

「よくやるわ」

周りの声に水和子お姉ちゃんは顔を強張らせた。
キッと周りをにらみつけた所で人が多すぎてわからない。
水和子お姉ちゃんはやりすぎている―――そんな気がした。
水和子お姉ちゃんは何も言い返せず、悔しそうに背を向けると社食から去っていった。
< 191 / 302 >

この作品をシェア

pagetop