優秀な姉よりどんくさい私の方が好きだなんてありえません!
第45話 姉の仕返し
最近、社食でお昼を食べるようになってから、心なしか、社食にいる社員の人数が増えている気がした。
しかも、安島さんの怒りを恐れ、近寄らなかった人達も少しずつ壱哉さんに話しかけるようになり、お昼休みは私がいても仕事の相談を壱哉さんにしてくることが多くなった。
二人で、のんびりお弁当というわけにはいかなくなったけど、壱哉さんが頼りにされているのを見るのは嬉しい。
お昼休みが終わり、広報部に戻ると倉庫に異動になった社員の人達がいた。
「あ!日奈子さん、この前はお菓子の差し入れをありがとう」
「いえっ!私が倉庫で大変だった時に助けて頂いたのになにもできなくて」
「大丈夫。仕事らしい仕事がないから」
「えっ!?」
「ただ異動させたかっただけで、やることはないの」
「日奈子さん、気をつけて。呑海さんは今まで自分が嫌いだった人達に仕返しをしているみたいだから」
「し、仕返しを」
そうじゃないかって、鈍い私でも薄々気づいていた。
「専務がそばにいる限りは平気だと思うけど、気をつけてね!」
「はい」
しかも、安島さんの怒りを恐れ、近寄らなかった人達も少しずつ壱哉さんに話しかけるようになり、お昼休みは私がいても仕事の相談を壱哉さんにしてくることが多くなった。
二人で、のんびりお弁当というわけにはいかなくなったけど、壱哉さんが頼りにされているのを見るのは嬉しい。
お昼休みが終わり、広報部に戻ると倉庫に異動になった社員の人達がいた。
「あ!日奈子さん、この前はお菓子の差し入れをありがとう」
「いえっ!私が倉庫で大変だった時に助けて頂いたのになにもできなくて」
「大丈夫。仕事らしい仕事がないから」
「えっ!?」
「ただ異動させたかっただけで、やることはないの」
「日奈子さん、気をつけて。呑海さんは今まで自分が嫌いだった人達に仕返しをしているみたいだから」
「し、仕返しを」
そうじゃないかって、鈍い私でも薄々気づいていた。
「専務がそばにいる限りは平気だと思うけど、気をつけてね!」
「はい」