優秀な姉よりどんくさい私の方が好きだなんてありえません!
第50話 イベント
イベント初日、手伝いの人達と私で朝早くから準備をし、壱哉さんは朝食のケータリングサービスを頼んでくれて、スタッフルームにサンドイッチやスープ、サラダを用意してくれ、みんなは大喜びだった。
「まさか、あの専務から朝食の差し入れを頂くなんて!」
「レッドオニオンとサーモンサンドが美味しいわ」
「スープも何種類もあるわよ」
「士気があがるわね」
その通りで、食べた後の方が作業がはかどった。
私達が食事をしている間に壱哉さんは何人かスタッフを連れて会場を確認し、気になる箇所を直してくれた。
おかげで見映えもいいし、貧相なかんじはなく、ちゃんとしたイベントができそうだった。
イベントが始まると、入り口で広報部にいた社員の人達が手慣れた様子で商品説明の紙やサンプルを渡して、招待した人達を出迎えてくれた。
バイヤーや招待した人達の前でシェフがパスタやトマト缶を使って簡単な料理を披露して、それを試食してもらっている間、私は主に食材の調達と洗い物をしていた。
初日の半分を過ぎた頃、様子を見に来た水和子お姉ちゃんがシェフの前までいくと、鼻先で笑い飛ばした。
「まさか、あの専務から朝食の差し入れを頂くなんて!」
「レッドオニオンとサーモンサンドが美味しいわ」
「スープも何種類もあるわよ」
「士気があがるわね」
その通りで、食べた後の方が作業がはかどった。
私達が食事をしている間に壱哉さんは何人かスタッフを連れて会場を確認し、気になる箇所を直してくれた。
おかげで見映えもいいし、貧相なかんじはなく、ちゃんとしたイベントができそうだった。
イベントが始まると、入り口で広報部にいた社員の人達が手慣れた様子で商品説明の紙やサンプルを渡して、招待した人達を出迎えてくれた。
バイヤーや招待した人達の前でシェフがパスタやトマト缶を使って簡単な料理を披露して、それを試食してもらっている間、私は主に食材の調達と洗い物をしていた。
初日の半分を過ぎた頃、様子を見に来た水和子お姉ちゃんがシェフの前までいくと、鼻先で笑い飛ばした。