優秀な姉よりどんくさい私の方が好きだなんてありえません!
第51話 手違い【水和子 視点】
日奈子の地味な二日間が終わって、最終日の今日は私の番。
安島さんを誘ったけれど、こないなんて言うから、安島さんが登録してあった女の電話番号に安島さんの裸の画像を送ったら、青い顔でやってきた。
『ひどいことをするな』『しばらく、スマホの電源を入れらない』なんて言っていた。
「安島社長がきてるぞ」
ざわざわとしていたけど、やっぱり社長が来ると違うみたいで、全員が黙々と会場設営の仕事を真面目にしていた。
「どんなかんじのイベントだ?」
さして興味もないのか、やる気のなさそうな声だった。
「そうね。派手好きなレストランオーナーやシェフ、ホテル関係者を呼んで、芸能人やモデルに売り込んでもらうかんじかしら」
「なるほど」
ふあっとあくびをしながら、安島さんは椅子にどっと座り込んだ。
「壱哉はこないのか?」
「後から日奈子とくるわよ」
「過保護なことだ」
壱哉は日奈子から、離れない。
鈍臭い日奈子は気づいていないけど、自分がいない時は日奈子に護衛をつけている。
特にこないだのホテルに呼び出したあたりからはこちらへの監視の目が厳しい。
安島さんを誘ったけれど、こないなんて言うから、安島さんが登録してあった女の電話番号に安島さんの裸の画像を送ったら、青い顔でやってきた。
『ひどいことをするな』『しばらく、スマホの電源を入れらない』なんて言っていた。
「安島社長がきてるぞ」
ざわざわとしていたけど、やっぱり社長が来ると違うみたいで、全員が黙々と会場設営の仕事を真面目にしていた。
「どんなかんじのイベントだ?」
さして興味もないのか、やる気のなさそうな声だった。
「そうね。派手好きなレストランオーナーやシェフ、ホテル関係者を呼んで、芸能人やモデルに売り込んでもらうかんじかしら」
「なるほど」
ふあっとあくびをしながら、安島さんは椅子にどっと座り込んだ。
「壱哉はこないのか?」
「後から日奈子とくるわよ」
「過保護なことだ」
壱哉は日奈子から、離れない。
鈍臭い日奈子は気づいていないけど、自分がいない時は日奈子に護衛をつけている。
特にこないだのホテルに呼び出したあたりからはこちらへの監視の目が厳しい。