優秀な姉よりどんくさい私の方が好きだなんてありえません!
それで、カレーの具は何を入れたらいいのかしらと思って並べてみた。
安心して?
ちゃんと箱に書いてあった材料はバッチリそろえたから。
そんな闇鍋みたいなことはしないわ。
けど、何かの本で読んだのよね。
隠し味を入れるといいって。
それが思い出せずに調味料を並べてみた。
わさび?からし?
それとも―――酢?
悩んでいるうちに時間が経ってしまった。
いけない!早く作らないと!
そう思っていると、ピンポーンとインターホンが鳴った。
「もうっ!!邪魔するんじゃないわよっ!」
バンッとアパートのドアを開けるとそこにいたのは壱哉お兄様だった―――
「お、お兄様」
「杏美、久しぶりだな」
「どうしてここがわかったの!?」
祖父母は誰にも話さないって約束してくれたのに話してしまったの!?
よりにもよって、お兄様に?
日奈子に押し付けていなくなったことを怒っているに違いない。
そして、仕返しに来た?
きっとそうよ!
日奈子のテディベアを池に投げ入れた時、拾うために池に入ったお兄様が水に濡れたのは全身じゃなかった。
安心して?
ちゃんと箱に書いてあった材料はバッチリそろえたから。
そんな闇鍋みたいなことはしないわ。
けど、何かの本で読んだのよね。
隠し味を入れるといいって。
それが思い出せずに調味料を並べてみた。
わさび?からし?
それとも―――酢?
悩んでいるうちに時間が経ってしまった。
いけない!早く作らないと!
そう思っていると、ピンポーンとインターホンが鳴った。
「もうっ!!邪魔するんじゃないわよっ!」
バンッとアパートのドアを開けるとそこにいたのは壱哉お兄様だった―――
「お、お兄様」
「杏美、久しぶりだな」
「どうしてここがわかったの!?」
祖父母は誰にも話さないって約束してくれたのに話してしまったの!?
よりにもよって、お兄様に?
日奈子に押し付けていなくなったことを怒っているに違いない。
そして、仕返しに来た?
きっとそうよ!
日奈子のテディベアを池に投げ入れた時、拾うために池に入ったお兄様が水に濡れたのは全身じゃなかった。