優秀な姉よりどんくさい私の方が好きだなんてありえません!
『あ、小耶子?明日なんだけどさ』
「手短にお願いします」
『えっ!?なんで?』
あなたのドラマを観ているところなんですとは言えずに沈黙していると渚生が用件を言った。
『週刊誌が出るみたいなんだ。事務所の社長から聞かされた」
ずーんと胃のあたりが重くなったのがわかった。
「そうですか……」
『壱哉に相談したら尾鷹家に行くように言われてさ』
「セキュリティの心配はありませんが」
『ほとぼりが冷めるまでは買い物にもいけないだろうから。餓死したら困る』
「そうですね……」
『荷造りしておいて。明日、壱哉と合流するから』
「はい」
やっぱり尾鷹の家に迷惑をかけてしまった。
はあっとため息をついてテレビを見るともうドラマが終わっていた。
肝心のところが!!!
念のためと思い、録画もしてある。
けれど、リアルタイムでみれなかったことが痛恨のミス。
あまりのショックに渚生の声が遠くに聞こえたのだった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
結局、荷造りのためドラマは中途半端になり、迎えに来てくれた渚生の車で壱哉さんの所に寄ることになった。
「手短にお願いします」
『えっ!?なんで?』
あなたのドラマを観ているところなんですとは言えずに沈黙していると渚生が用件を言った。
『週刊誌が出るみたいなんだ。事務所の社長から聞かされた」
ずーんと胃のあたりが重くなったのがわかった。
「そうですか……」
『壱哉に相談したら尾鷹家に行くように言われてさ』
「セキュリティの心配はありませんが」
『ほとぼりが冷めるまでは買い物にもいけないだろうから。餓死したら困る』
「そうですね……」
『荷造りしておいて。明日、壱哉と合流するから』
「はい」
やっぱり尾鷹の家に迷惑をかけてしまった。
はあっとため息をついてテレビを見るともうドラマが終わっていた。
肝心のところが!!!
念のためと思い、録画もしてある。
けれど、リアルタイムでみれなかったことが痛恨のミス。
あまりのショックに渚生の声が遠くに聞こえたのだった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
結局、荷造りのためドラマは中途半端になり、迎えに来てくれた渚生の車で壱哉さんの所に寄ることになった。