優秀な姉よりどんくさい私の方が好きだなんてありえません!
渚生は重い荷物を運び入れて、片付ける私に聞いた。
「はい。ありがとうございました」
荷ほどきをし、片付けていると渚生がファイルを一冊手に取った。
「こんなもの隠し持っていなくても実物がいるのに」
その手にあるのは私のファイリングした渚生の雑誌の切り抜きだった。
失敗した―――!
急いで荷物を詰めたせいで仕事のファイルと一緒にしてあった。
しかも、本人に見つかってしまった……。
高校生男子が親にエロ本を見つけられた時の気持ちはきっとこんな気持ちなのだろう。
暗証番号付きの金庫に入れておくべきだったと激しく後悔した。
「返してください」
「これ必要?結婚したら、ずっとそばにいるんだよ?飽きるくらい見るのに」
「私は渚生のパートナーですが、ファンでもあります。だから、今回のスキャンダルもドラマのイメージを壊してしまい、ファンの方々に申し訳なく思ってます。ドラマの最後はヒロインの恋人として選ばれたんでしょう?最後だけまだ見てなくて―――」
「選ばれてないよ」
「冗談でしょう!?」
「そんな驚く?」
「私なら、絶対に渚生を選びます!」
「え?うん。ありがとう」
「はい。ありがとうございました」
荷ほどきをし、片付けていると渚生がファイルを一冊手に取った。
「こんなもの隠し持っていなくても実物がいるのに」
その手にあるのは私のファイリングした渚生の雑誌の切り抜きだった。
失敗した―――!
急いで荷物を詰めたせいで仕事のファイルと一緒にしてあった。
しかも、本人に見つかってしまった……。
高校生男子が親にエロ本を見つけられた時の気持ちはきっとこんな気持ちなのだろう。
暗証番号付きの金庫に入れておくべきだったと激しく後悔した。
「返してください」
「これ必要?結婚したら、ずっとそばにいるんだよ?飽きるくらい見るのに」
「私は渚生のパートナーですが、ファンでもあります。だから、今回のスキャンダルもドラマのイメージを壊してしまい、ファンの方々に申し訳なく思ってます。ドラマの最後はヒロインの恋人として選ばれたんでしょう?最後だけまだ見てなくて―――」
「選ばれてないよ」
「冗談でしょう!?」
「そんな驚く?」
「私なら、絶対に渚生を選びます!」
「え?うん。ありがとう」