優秀な姉よりどんくさい私の方が好きだなんてありえません!
秘書二日目の午前の業務は昨日と同じでお茶を入れて、ファイルに書類を綴って、名刺の整理をしたのは昨日と違う所かもしれない。
名刺ホルダーにいれるだけの作業だったけど……。
お昼少し前に来客用のテーブルにお弁当を置いて、お茶のお湯を沸かした。
今日はほうじ茶にしよう。
色々なお茶が置いてあるけど、どれもいい香りがするお茶できっと高いんだろうなぁと庶民な私は思ってしまう。
お茶のお盆を持とうとすると、ひょいっと背後から壱哉さんがお茶のお盆を持った。
「持っていく」
「あ、ありがとうございます」
落とすと大変だと思ったのかな。
いくらなんでもそこまでドジではない―――はず。
テーブルに熱いお茶を置いた。
保冷バッグからお弁当箱を取り出して並べると、壱哉さんがお弁当箱が新しいことに気付いたらしく
「お弁当箱、俺用に買ったのか?」
と、聞いてきた。
「カップのお礼です」
「そうか」
「そうです」
壱哉さんが微笑んだ。
はー、平和だなあ。
まるで縁側のおじいちゃんとおばあちゃんみたいな空気だけど。
「お弁当作るの大変じゃないか?」
「そんなことないですよ。大分、慣れました。でも、もっと要領よくできたら、いいのにって思いますけど。時間がかかりすぎてしまって」
「作り置きとかは?」
「どうやればいいかわからなくて」
「本を読むとか」
名刺ホルダーにいれるだけの作業だったけど……。
お昼少し前に来客用のテーブルにお弁当を置いて、お茶のお湯を沸かした。
今日はほうじ茶にしよう。
色々なお茶が置いてあるけど、どれもいい香りがするお茶できっと高いんだろうなぁと庶民な私は思ってしまう。
お茶のお盆を持とうとすると、ひょいっと背後から壱哉さんがお茶のお盆を持った。
「持っていく」
「あ、ありがとうございます」
落とすと大変だと思ったのかな。
いくらなんでもそこまでドジではない―――はず。
テーブルに熱いお茶を置いた。
保冷バッグからお弁当箱を取り出して並べると、壱哉さんがお弁当箱が新しいことに気付いたらしく
「お弁当箱、俺用に買ったのか?」
と、聞いてきた。
「カップのお礼です」
「そうか」
「そうです」
壱哉さんが微笑んだ。
はー、平和だなあ。
まるで縁側のおじいちゃんとおばあちゃんみたいな空気だけど。
「お弁当作るの大変じゃないか?」
「そんなことないですよ。大分、慣れました。でも、もっと要領よくできたら、いいのにって思いますけど。時間がかかりすぎてしまって」
「作り置きとかは?」
「どうやればいいかわからなくて」
「本を読むとか」