優秀な姉よりどんくさい私の方が好きだなんてありえません!
それでも、スカートをはいたあたりに私の頑張りがあるよ。
白のパーカーと花柄のロングスカートにスニーカー、ショルダーバッグ、まだ学生感が抜けてないけど仕方ない。
玄関でスニーカーをはいていると、緋瞳お姉ちゃんが出かける私に気付いたみたいでリビングから顔を出した。
「日奈子どこ行くの?」
「本屋にちょっと用事があって」
「そう。一人で?」
「壱哉さんと、その、約束していて」
言い出しにくい雰囲気だったけど、嘘をつくのもおかしい気がして、正直に言った。
「壱哉さんと?どうして?」
「し、仕事の本だから」
「一人で本くらい選べないの?図々しく日奈子が壱哉さんにお願いしたんじゃないでしょうね!」
「ちっ、違うよっ」
「なにを騒いでるの」
水和子お姉ちゃんが私と緋瞳お姉ちゃんが言い争っているのだと思ったらしく、玄関までやってきた。
「きいてよ!日奈子ったら、壱哉さんに頼んで買い物に付き合わせるらしいのよ」
一瞬で水和子お姉ちゃんの顔が曇った。
「日奈子。壱哉は忙しいのよ。彼に迷惑をかけないで」
白のパーカーと花柄のロングスカートにスニーカー、ショルダーバッグ、まだ学生感が抜けてないけど仕方ない。
玄関でスニーカーをはいていると、緋瞳お姉ちゃんが出かける私に気付いたみたいでリビングから顔を出した。
「日奈子どこ行くの?」
「本屋にちょっと用事があって」
「そう。一人で?」
「壱哉さんと、その、約束していて」
言い出しにくい雰囲気だったけど、嘘をつくのもおかしい気がして、正直に言った。
「壱哉さんと?どうして?」
「し、仕事の本だから」
「一人で本くらい選べないの?図々しく日奈子が壱哉さんにお願いしたんじゃないでしょうね!」
「ちっ、違うよっ」
「なにを騒いでるの」
水和子お姉ちゃんが私と緋瞳お姉ちゃんが言い争っているのだと思ったらしく、玄関までやってきた。
「きいてよ!日奈子ったら、壱哉さんに頼んで買い物に付き合わせるらしいのよ」
一瞬で水和子お姉ちゃんの顔が曇った。
「日奈子。壱哉は忙しいのよ。彼に迷惑をかけないで」