優秀な姉よりどんくさい私の方が好きだなんてありえません!
第10話 入社のお祝い
「良さそうな本を選んでいただいてありがとうございました」
深々とお辞儀をしてお礼を言った。
壱哉さんは約束通り、作り置きの本を数冊、買ってくれた。
選ぶのに手間取っていたら、一緒に見てくれて、基本が書いてある本と少し慣れてきたら作る本、後一冊は自分が興味がある本を選ぶようにアドバイスされ、すんなり決められた。
頭がいい人はアドバイスが的確だよね。
私なんて売場で一冊ずつ手にして眺めていただけで、何も考えてなかった。
あのままだと、かなり時間がかかったに違いない。
「本は買えたな。今から日奈子の入社祝いをしよう」
「え?」
「行こう」
どっ、どこにですかあああっ!?
壱哉さんは私に有無を言わせず、私の手を引いてファッションビルへと入ると、ハイブランドの洋服売り場にやってきた。
こんな高そうなとこ、場違いで通りすぎるだけの場所だと思っている。
それなのに壱哉さんは店員さんにカードを渡して言った。
「今から言うもの全部買う」
「かしこまりました」
ぜっ、ぜんぶ!?
店員さんは動じず、私だけがオロオロしていた。
こんな時、どうすればいいの?
深々とお辞儀をしてお礼を言った。
壱哉さんは約束通り、作り置きの本を数冊、買ってくれた。
選ぶのに手間取っていたら、一緒に見てくれて、基本が書いてある本と少し慣れてきたら作る本、後一冊は自分が興味がある本を選ぶようにアドバイスされ、すんなり決められた。
頭がいい人はアドバイスが的確だよね。
私なんて売場で一冊ずつ手にして眺めていただけで、何も考えてなかった。
あのままだと、かなり時間がかかったに違いない。
「本は買えたな。今から日奈子の入社祝いをしよう」
「え?」
「行こう」
どっ、どこにですかあああっ!?
壱哉さんは私に有無を言わせず、私の手を引いてファッションビルへと入ると、ハイブランドの洋服売り場にやってきた。
こんな高そうなとこ、場違いで通りすぎるだけの場所だと思っている。
それなのに壱哉さんは店員さんにカードを渡して言った。
「今から言うもの全部買う」
「かしこまりました」
ぜっ、ぜんぶ!?
店員さんは動じず、私だけがオロオロしていた。
こんな時、どうすればいいの?