優秀な姉よりどんくさい私の方が好きだなんてありえません!
昨日、杏美ちゃんが言っていた言葉を思い出した。
『水和子さんが秘書室にきて、今園室長に妹の専務付き秘書を辞めさせてくださいって言ってたわよ』
つまり、私はクビ?
秘書をクビなるんですか?
確かに能力は低いし、役に立っているかどうかわからない。
むしろ、邪魔?
「す、すみません。私、迷惑をかけてる自覚があるんですけど、できれば、クビだけは許して欲しいって言うか」
「クビ!?」
「違うんですか?」
「日奈子はよくやってくれていると思う」
「本当ですか!」
がしいっと壱哉さんの手をつかんだ。
「ありがとうございます!」
「ああ」
そんなお褒めの言葉をもらえると思ってもおらず、よかったあっと思いながら、席に戻った。
壱哉さんは自分の両手を見つめていたけど、なにか諦めた様な顔をして、また仕事に戻った。
よくやってくれていると思うという褒め言葉を頭の中で何度もリピートしながら、会議資料をそろえていると、足りないページがあった。
「あ、一ページ分足りてないので、コピーしてきます」
「俺が行く」
「コピーは私の仕事ですからっ!」
『水和子さんが秘書室にきて、今園室長に妹の専務付き秘書を辞めさせてくださいって言ってたわよ』
つまり、私はクビ?
秘書をクビなるんですか?
確かに能力は低いし、役に立っているかどうかわからない。
むしろ、邪魔?
「す、すみません。私、迷惑をかけてる自覚があるんですけど、できれば、クビだけは許して欲しいって言うか」
「クビ!?」
「違うんですか?」
「日奈子はよくやってくれていると思う」
「本当ですか!」
がしいっと壱哉さんの手をつかんだ。
「ありがとうございます!」
「ああ」
そんなお褒めの言葉をもらえると思ってもおらず、よかったあっと思いながら、席に戻った。
壱哉さんは自分の両手を見つめていたけど、なにか諦めた様な顔をして、また仕事に戻った。
よくやってくれていると思うという褒め言葉を頭の中で何度もリピートしながら、会議資料をそろえていると、足りないページがあった。
「あ、一ページ分足りてないので、コピーしてきます」
「俺が行く」
「コピーは私の仕事ですからっ!」