優秀な姉よりどんくさい私の方が好きだなんてありえません!
「フェアで契約した顧客情報は専務の部屋にあると思いますよ」
「そうか。感謝するよ」
「いいえ。私さえ黙っていれば、誰も気づきませんから」
にっこりほほ笑んだ。
後は壱哉がいない時に日奈子を呼び出せば、完璧よ。
日奈子が書類を持ち出したことにすれば、間違いなく専務付き秘書を外される。
壱哉は慌てればいいわ。
私に冷たくしたんだから、それくらいは許されるわよね。
壱哉の側には私だけでいいのよ。
たとえ、妹であってもね―――
「そうか。感謝するよ」
「いいえ。私さえ黙っていれば、誰も気づきませんから」
にっこりほほ笑んだ。
後は壱哉がいない時に日奈子を呼び出せば、完璧よ。
日奈子が書類を持ち出したことにすれば、間違いなく専務付き秘書を外される。
壱哉は慌てればいいわ。
私に冷たくしたんだから、それくらいは許されるわよね。
壱哉の側には私だけでいいのよ。
たとえ、妹であってもね―――