彼は真面目な優等生
「……」
沈黙が流れた。
私は泣きそうで…。
中に居る2人の顔をわからないけど…
三島さんは笑顔のはず。
だって…たぶん…蒼君のことが好きだから―…
――――…帰ろ
学校居てもつまんない。
私が帰ろうとした時…
「ん??そこに居るのは加地か??」
蒼君達が居る教室にも聞こえるくらいの大きい声で、私の名前が呼ばれた。
あの馬鹿教師っ!!!!!
―ガラッ
「あっ…!!」
教室のドアが開けられた。
出て来たのはもちろん呆然とした三島さんと、驚いた顔をしてる蒼君だった。
「加地さん…??」
「……っ!?」
「おぉ、三島に木村いつもいつもすまんな〜」
笑いながら私の隣に来たのは、担任で新米教師で、皆曰く、イケメンらしい。
狩野淳一[カリノジュンイチ]
「……」
「加地はどうしたんだ??」
「別になんでもない…」
「たく!っておい!!その化粧はなんだ!?」
あぁぁぁぁ!!!!うっさいっ!!!