彼は真面目な優等生
「…何言ってるの??」
わかんないよ…
“俺にしなよ”って…
「好きだから、俺なら絶対にそんな顔はさせない…いつも笑わせてやるよ??」
そっか…
今の私の顔は、そんなに酷い顔なんだね…
そんなに辛そうな顔してるんだ…
「勿体ねぇーんだよ…そんなに可愛い顔してんのに、辛そうな顔だったり、悲しそうな顔だったりして…」
「可愛くないよ…」
「可愛いから」
だってさっき三島さんにブスって言われたし…。
「誰が何を言おうとも、俺は加地が1番可愛いと思ってるよ??」
狩野の抱き締める力が、強くなった気がした。
「先生…遊び人??」
「真面目に言ってんだけど??」
「ごめん…」
だって…
1番可愛いなんて言うから…
誰だって赤くなるし、誰だって疑うよね??
「加地…俺じゃダメ??」