彼は真面目な優等生
「でもじゃない!!」
「……」
「何、その顔…他にもなんかあったの??」
「実は―………」
あっ…狩野の事って言っていいのかな??
普通は…駄目だよね??
「うぅん!!
なんでもなぁい♪」
「何それ??
もぉー…心配させないでよね!!」
「うん!!」
「1人で背負っちゃ駄目だからね??」
「ありがと!!」
でも、ごめんね…
これだけは言えない。
許してね…。
―ガラッ…パタン
「授業始めるぞ!!」
狩野が入ってきた。
“何が足りない”
あぁぁぁ〜!!!!
なんかこの言葉が頭の中で回ってるぅ!!!
…でも確かにそうだよね。
先生だから頭良いし、確かバスケ部の顧問で、一緒にバスケしてるって言ってたから、運動も出来るみたいだし…顔も良いし…。
足りないとこなんて無いのかも。
普通にモテてるし。
てか、彼女居なかったんだ…。
居るって噂があったのに…