彼は真面目な優等生
意外だったな…
「加地!!」
「はっはい!?」
「ボーッとするなよ?」
「…はい」
めんどくさ…やっぱ嫌だ!!!!
確かにボーッとしてたけど、なんで私だけ!?
他にも居るじゃん!!
狩野の授業はあっという間に終わった。
考えてみれば授業中はずっと、狩野のこと考えてたかも…。
わからないなぁ…。
私が椅子に座ってボーッとしていると…
「加地さん、ちょっといい??」
「えっ??」
ゔ!!………―三島さんっ!!
そういえば…この人と言い合いしたっけ…
すっかり忘れてた…
「廊下行きませんか??」
優等生バージョンですか…
やだやだ。
「うん、いいよ」
私達は廊下に出た。